★今月のポイント★
相手に質問して考えさせるのが自立的人材の育成につながります。
本当にあったお話です。ピーマンの大嫌いな5歳の男の子がいました。彼はピーマンがどんなに体に良いかを説明しても、どのように料理をしても、一切口にしなかったそうです。しかし、ある日コーチがやってきてある会話をすると、わずか30分でピーマンを食べるようになったそうです。ここでこのコラムを読むことをいったん止めて、皆さんも一緒に考えてみてください。この30分の間にいったいどのような会話がなされたのでしょうか。コーチングを学ぶ皆さんに質問してみたところ、様々な答えが出てきました。ドラえもんやウルトラマンのように、子どもたちが好きなヒーローはピーマンをたくさん食べる子が大好きなんだよと言うとか、ピーマンを細かく刻んで分からないようにするとか、ピーマンがどれだけ体にいいのかを徹底的に話し合うとか・・・。しかし、答えはそのどれでもありません。正解は、「ピーマンのおいしい食べ方をその子に聞く」です。どのように料理をしたらピーマンを食べることができるのかを、本人に聞いたことで彼はそれを成し遂げたのです。もちろんわずか5歳ですので、最初はおいしい食べ方なんてないと答えましたが、カレーに入れるとどうだろう?シチューに入れるとどうだろう?と問いかけていくうちに、ピーマンがもっとおいしく食べられる方法とは何かを考えるようになりました。そして最終的にオムライスに入れると食べられるという答えを自ら出したのです。一生懸命考えた答えを出すと、本人はそれを確かめたくなります。確かめたくなると同時に、「そうであってほしい」という願いが芽生えてきます。彼はピーマンの入ったオムライスを食べるようになりました。その後、彼はピーマンを食べ続けているそうです。しかし、オムライスはもう飽きたのだそうです(笑)。彼は「ピーマンを食べること」ではなく、「自ら考える力」を手に入れたのです。「答えはその人の中にある」とは、コーチングの基本哲学です。教えることはいつの時代でも大切なことですが、質問を投げかけ考えさせることは、自立した人材を育てることにつながります。皆さんも大切な人たちに、質問を投げかけてみてくださいね。
※3月3日、4日にコーチングの体験コース「2006年度トライアル・コーチング」を開催。
詳細は098(884)0520(月〜金曜、9時〜18時)まで |