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| 第十一回:完了 | 2006年3月 |
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★今月のポイント★ これまでの人生の中で自然消滅してしまった関係はありますか?またはどちらかが黙って目の前から立ち去ったことはありますでしょうか。その人のことを思い浮かべるとどんな気持ちになりますか?どこかでばったり会ったとしたら、気まずい思いにならないでしょうか。コーチングの中では、人との関係が終わるとき、きちんとした形で幕を引くことを重視します。その関係がどんなに長く、親密で充実したものであっても、またそれとは逆に何らかの理由でうまくいかなかったにしても、正式に関係を「完了」させることは、自分にとっても相手にとっても非常に重要なことなのです。卒業、人事異動、転職・・・三月は別れの多い季節です。もし、お世話になった方に、きちんと感謝の意を伝えられずにその場を離れたら、もし、関係がこじれている相手と納得がいくまで話し合えずに別れたら、その後の人生に「心残り」が生まれます。この心残りはその人の本来持つ力を押さえつけてしまいます。自分はろくにお礼も言えない人間だから・・・相手に面と向かって本心を言う勇気のない人間だから・・・そんな思いがよぎったら、これから何かに取り組もうとするパワーを阻止してしまう要素になるのです。「完了」とは、次に進むためのパスポートのようなものです。物事すべてに決着をつけることができたら、心も身体も軽くなり、大きな一歩を生み出すことができるのです。たとえ相手に言いづらい内容の話であっても、勇気を持って誠実な姿勢で相手に向かい合ってください。このコラムも今回が最終回となりました。この一年、コーチングを紹介してまいりましたが、この場を完了するにあたって一番お伝えしたいことは、「人は小手先のテクニックでは動かない」ということです。コーチングには相手の魅力を引き出すための効果的なスキルがたくさんあります。しかしそのスキルを活かすも殺すも、それを活用する人の「姿勢」に大きく左右されます。一番大切なことは、誠実に向かい合う姿勢。そして一番悪いことは本心を言わないこと。言い残したことがないように、そして後悔のないように、自分の人生を生きてほしいと願います。どうぞ次へのステップを大きく踏むためにも、「未完了」を「完了」にしてくださいね。
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