考え事をしているだけなのに、怒っていると思われたことはないだろうか。
とても楽しく飲み会に参加しているのに、退屈そうに見られたことはないだろうか。
その人の思いと印象は必ずしも一致するとは限らない。そして、自分が発するインパクトはどんなものなのか、それが周りにどのような影響を与えているのか、 気付いていない人はとても多いように感じている。
そこから誤解が生じ、大いに悩んだ時期が私にもあった。リーダーという立場に立つようになってからは尚のことだ。
実感したことは、人はその人の思いや言葉よりも、その人が発するインパクトに影響され、そしてインパクトでその人の人物像をつくり上げるということだっ た。
「そんなつもりはないのに…」と誤解されたままのリーダーたちを何人も見てきた。良くも悪くもリーダーには影響力がある。そして上に立てば立つほど、 印象を伝えてくれる人は少なくなっていく。
だからリーダーたちは自分がどのように見えているのか知る努力をしている。
エグゼクティブ・コーチングを受ける人たちは、ほとんどが自分のインパクトを率直に伝えて欲しいとリクエストしてくるのだ。
もちろん私はそのリクエスト に応え、時には言いづらいこともはっきり伝える。
本来、上に立って組織を率いる人には大きな志はもちろん、深い愛情があることを私は知っている。
そんな方 々の愛情がきちんと相手に伝わり、信頼関係を深め、組織全体を活性化させていただきたいという思いでこの仕事をしている。
自分の発するインパクトを知り、更に意図するインパクトをつくり出すことは、リーダーにとって非常に重要な仕事であり、責任であることを痛感する毎日である。
